外科

概要

岳北地区の中核病院として消化器、内分泌(甲状腺・乳腺)の各専門外科領域のほか、一般外科、救急医療を含めた外科全般にわたり診療に当たっており、救急疾患に対しても24 時間体制で対応している。
プライバシーの尊重、説明と同意(インフォームドコンセント)の励行、救急医療の重視、地域密着型医療、高齢社会に即した医療・保健・福祉活動を行い、患者さんに信頼される安全で質の高い医療を行うよう努めることを診療の基本方針としている。また、日本赤十字社の使命である災害救護をはじめ保健衛生など社会活動にも積極的にかかわるようにしている。
治療を行う際には可能な限り最新医療技術の導入を図る一方で、各疾患の診療ガイドラインに沿って標準的な治療を行うことを心がけている。平成23 年からは腹腔鏡下手術を取り入れて、患者さんに対する手術侵襲をできるだけ軽減するよう努めている。加えて、コメディカルスタッフ、事務系職員とも密に連携したチーム医療を行うことにより、患者さんに満足していただけるよう、また、病診連携を密にして地域住民のQOL(生活の質)の向上に貢献することを目指している。
以上の目標を達成するため、日々自己研鑽に励むとともに、学会活動を通じても医療の発展に寄与できるよう努力している。

主な診療内容

一般・消化器外科では腫瘍(胃、大腸、肝・胆道系の癌など)、良性疾患(胆のう結石、鼠径・大腿ヘルニア、痔核・肛門周囲膿瘍など)、急性腹症(虫垂炎、腸閉塞、腹膜炎など)、腹部外傷などに対して手術を中心とした治療を行っています。胃・小腸・大腸の疾患、ヘルニア、虫垂炎、胆のう結石では可能な限り腹腔鏡下手術を行っています。
また、外科的感染症(主として体表の膿瘍や蜂窩織炎)、ハチ刺傷、咬傷などの治療も行います。
内分泌(甲状腺・乳腺)外科は、甲状腺の腫瘍,乳腺の腫瘍(主として乳癌)に対する手術のほか、甲状腺疾患を中心に内分泌疾患の内科的治療も行っています。
患者さんに信頼され、高齢者の方にも安心して治療を受けていただけるように、安全・確実で質の高い医療を提供したいと考えています。そのために、ご希望があればセカンドオピニオンを活用し、可能な限り最新医療技術の導入を図るとともに、標準的治療法の励行、クリティカルパスの導入、栄養療法やリハビリテーションの併用による手術合併症の予防などに努めております。

診療実績

手術件数【消化器】74件( 2022 年1 月から12 月の手術件数)

  • 胃癌6(2)
  • 結腸・直腸癌10(5)
  • 胃良性疾患1(0)
  • 虫垂炎9(9)
  • 腸閉塞1(0)
  • 肛門4(0)
  • 胆嚢結石・胆嚢ポリープ9(7)
  • ヘルニア29(22)
  • CV ポート他4(0)
  • ※( )は腹腔鏡手術の数(腹腔鏡手術計45)
令和4年度診療実績
入院新患者数 入院患者延人数 外来新患者数 外来患者延人数
令和4年度 211 人 3,995 人 696 人 5,892 人
令和4年度手術実績
名称 外来件数 入院件数
創傷処理(筋肉、臓器に達しないもの・長径 5 cm以上10 cm未満) 118 1
創傷処理(筋肉、臓器に達するもの・長径 5 cm未満) 16 0
皮膚切開(長径10 cm未満) 29 2
ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 0 23
ヘルニア手術(大腿ヘルニア) 0 3
ヘルニア手術(白線ヘルニア) 0 1
胃切除術(悪性腫瘍) 0 1
胃全摘術(悪性腫瘍) 0 1
胸水・腹水濾過濃縮再静注法 0 1
筋肉内異物摘出術 1 0
結腸切除術(悪性腫瘍手術) 0 4
結腸切除術(小範囲切除) 0 2
抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 0 7
人工肛門造設術 0 3
胆嚢外瘻造設術 0 2
胆嚢摘出術 0 4
中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 0 4
腸閉塞症手術(小腸切除)(その他のもの) 0 1
腸瘻造設術 0 2
皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径 3 cm未満) 0 1
腹腔鏡下ヘルニア手術(閉鎖孔ヘルニア) 0 2
腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍) 0 2
腹腔鏡下胃切除術(単純) 0 1
腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 0 4
腹腔鏡下結腸切除術(小範囲切除、結腸半側切除) 0 1
腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 0 19
腹腔鏡下胆嚢摘出術 0 9
腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴うもの) 0 3
腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 0 9
腹腔鏡下直腸切除・切断術(切除術) 0 2
腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術) 0 4
腹腔鏡下汎発性腹膜炎手術 0 1
肛門周囲膿瘍切開術 4 0
合計 168 120